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[2015/06/22]
人生初、裁判傍聴に行ってみた〜 生活保護基準引き下げ違憲富山訴訟・第1回口頭弁論

2015年6月22日第1回口頭弁論1
 6月22日(月)生まれて初めて裁判の傍聴に行ってきました。4月の料理教室で、富山訴訟の原告側弁護団の弁護士さんから、生活保護引き下げがなぜ憲法違反なのか、生活保護をめぐる現状などについてミニレクチャーをしてもらったのですが、法廷でわかりやすく弁論するのでみなさんぜひ傍聴に来て応援してくださいと言われてたし。傍聴人が多いことは裁判に対する関心の高さを裁判官にアピールすることにもなるみたいだし。あと、裁判員制度ができて富山地裁に大型スクリーンが導入されてから今回の弁論で初めて使われるという話題性もあるらしく、ちょっと行ってみようかなという気になりました。

 裁判所に着くとデイサービス「にぎやか」の若〜いスタッフが二人来ていました。あったか相談村の活動を支援してくれている理事長が、社会勉強のためにと二人を研修によこしたのです。茶髪にちゃらちゃらしたファッションの若い女性の姿は物珍しく、ほかの傍聴人たちの注目の的でした(笑)。私が「裁判所初めてでしょ?」と聞いたら、二人とも「むかし免停で来たことあるよ」だって。なんだ、二人のほうが私より社会勉強してるんじゃん。

2015年6月22日第1回口頭弁論2
 受付で傍聴券をもらい、希望者が多いかもしれないのでそのときはくじ引きになると係の人に言われました。せっかく来たのに…とくじ運の悪いことを心配しましたが、傍聴席の定員35人ぎりぎりくらいにおさまったようです。

 法廷に入ると原告側弁護団がすでに着席していました。写真撮影はたぶんだめなんだろうなと思いながら、右隣の傍聴経験のある人に聞いたら「そんなことしたら裁判所の人がすっ飛んでくるわよ」と言われました。やっぱりね。正面の扉から裁判官が入ってくると「新郎新婦の入場」みたいで拍手したくなりました(笑)。裁判が始まる前にテレビ用の撮影タイム。あぁ、これがいつもニュースに出てくるあの映像なのね。見るものすべて興味津々です!
 生活保護基準引き下げ違憲訴訟は全国各地で起こされていて、今回の口頭弁論の数日前にも東京で33人が訴訟提起したというニュースが流れていました。いまのところ富山の原告は3人。今後増える予定らしいです。原告の方々は(たぶんプライバシー保護のため)テレビ映像はぼかしだし、法廷でも番号で呼ばれています。

 まず原告の意見陳述。この日、意見陳述した女性は原告番号3番さん。「現在60代で夫と生活保護で暮らしている。大学卒業後ふつうに働いていたのに40代で重い病気にかかり仕事ができなくなった。2人で月8万円の生活保護費では生活が苦しい。中古で買った洗濯機が故障(脱水できないそうなので、たぶん二層式洗濯機なのでしょう)したが、新たに中古を買う余裕もない。服を着込んで暖房費を節約しても香典の蓄えもできず、どんなに親しい人のお葬式にも行けない。もはや努力の限界。これ以上弱い者いじめをしないで」と訴えました。実は、「反–貧困ネットワークとやま」が設立されたときの集会で、のちに「原告番号3番」となるこの女性が困窮する生活保護受給者の一人として発言したときびっくりしました。貧困支援とは関係ないさまざまな市民活動の場で、以前からよく顔をお見かけしていた人だったからです。このような事情を抱えていたということは全然知らなかったし、ぱっと見からも全然わかりませんでした。外からは貧困が見えにくい社会だということでしょうか。

 次に原告弁護団の弁護士が訴状要旨陳述。パワポ登場。壁面に取り付けられた大きなスクリーンなのですが、天井の照明が反射して傍聴席からよく見えない部分がありました。弁護士さんが「わかりやすく弁論する」と言ってたわりには、やや早口で抑揚もなく…。映画やドラマとは違うんでしょうが、話についていくのがちょっと大変でした。
2015年6月22日第1回口頭弁論3
へえ〜と思ったのは、弁護士が指摘したこの部分。「政府は生活保護基準引き下げの理由の一つとして、『物価が下がって生活が楽になったから』と言っているが、政府が現在との変動比較に使ったのは平成20年の物価。前回基準改定時の平成16年と比較するのならわかるが、なぜ平成20年なのか。物価下落率を大きくするため、この年だけ特異に物価が上昇した平成20年と比較したのではないか」というツッコミ。法律の世界って法律用語とか判例とか、もう業界の人しか理解できない興味ないものって思ってたけど、政治や経済とかのデータもこんなふうに読み解いてみせるのか〜。おもしろ〜い。

 次に原告側のもう一人の弁護士が原告第1準備書面要旨陳述。準備書面って??再びパワポ登場。いろんな統計とか紹介しながら、これもやや早口で抑揚もなく…。次に被告側の国と富山市が提出した答弁書の陳述。このへんも専門的でよくわからない。

 最後に裁判官が原告被告双方の代理人と次回の日時を決めるのですが、お互い多忙なのかこれがなかなか決まらない。裁判官が「何月何日はどうですか?(こんな言い回しじゃなかったと思うけど)」と尋ねると、弁護士が「すみません。差し支えです」というやり取りが何度もあって、ようやく「お受けできます」と答えて決着。へえ〜、「差し支え」は法曹界では業界用語として使われてるんだ。独特の世界だね。

 訴訟の詳しい内容は翌日の新聞記事でどうぞ。
「生活保護費減額原告が窮状訴え 地裁で口頭弁論」朝日新聞 2015年6月23日

2015年6月22日第1回口頭弁論4

 閉廷後、原告と弁護団は弁護士会館で記者会見。
 原告番号3番さんは「意見陳述はドキドキだった。生活保護受給者のなかには子どものいる人もいるし、自分だけの問題じゃないと思って法廷に立った。家のテレビはブラウン管で人にもらったものだし、電化製品で自分で買ったものはない。それが現実だ。故障した洗濯機を買い替える2万円さえ余裕がない。これ以上生活保護費を削減されたら生活がなりたたない。裁判所には適切な判決をしてほしい」と発言しました。
(注:下の写真に写っている女性は原告ではありません)

2015年6月22日第1回口頭弁論5
 会見に参加していたメディアが国からの答弁書の内容について質問し、弁護士が「厚生労働大臣の裁量の範囲内なので違憲ではない」と回答。国が提出した100ページもの証拠資料の分厚いファイルをテーブルに置いて、これも税金使って作っているとボソリ。

2015年6月22日第1回口頭弁論6
 会見場にいた弁護団メンバーでときどきあったか相談村に顔を出してくれる弁護士さんに「初めて傍聴に来たけどなかなかおもしろかったです」と言ったら、「今日みたいに意見陳述とかいろいろあるのは珍しい。だいたいは書類のやり取りだけで時間もあっという間」とのこと。とにかく見るもの聞くものすべて新鮮でした。
 最後に、傍聴に来てくれたデイサービス「にぎやか」スタッフの感想を紹介。

2015年6月22日第1回口頭弁論7
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