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[2014/02/27]
アイディアと行動力のある人、何とかしてみてください。

社会を変える仕事をしよう
 最近読んだ本。
 『社会を変える仕事をしよう ビッグイシュー 10年続けてわかった大事なこと』
 (有)ビッグイシュー日本 代表 佐野章二著/日本実業出版社/2013年

 あったか相談村のボランティアが「この本読んだけど、よかったから読んでみて」と勧めてくれました。『ビッグイシュー』は、ホームレスが路上で販売している雑誌です。最初の10冊を無料で仕入れ1冊300円で販売。完売すると3,000円が販売者の収入になる。そこでやめてもいいし、続けるなら3,000円を元手に1冊140円で仕入れて売れれば160円が収入になるという仕組み。ホームレスをビジネスパートナーとするこの事業を日本で始めた人が書いた本。『ビッグイシュー』は元々はイギリス発祥。
 友人とお茶しながらパラパラとページをめくっていたら、「べてるの家」に詳しいその友人が、「なんか、べてるの家の考え方に似てるね」と言いました。とくに、「問題の当事者を『主人公』にする仕組み」「サポートはするがケアはしない」といった見出しや「セルフヘルプ」という言葉は、まさに「非援助の援助論」を唱えるべてるの家っぽいのです。実際読み進めると、後半になってべてるの家の話が出てきました。

 「ホームレスになるのは自己責任でしょ。なんで国のお金で助けなきゃいけないの」と言う人に対する著者の論法はなかなかおもしろいです。
 ホームレスを放置すると行き倒れて病院に搬送されることになる。経営難の病院ではそういう人に過剰治療を施すケースも多いとのこと。治療費が月50万円なんて、当然ホームレスの人に支払えないので、病院が生活保護を申請して国が負担することになる。「自己責任論で路上に放置するのはかえって、一番コストがかかる方策なんですよ」というのが著者の論理。さらに、病院を基準にすると施設への収容のコストはその半分に、生活保護だとさらにその半分に。生活保護支給に対する世間の風当たりが強いが、こうして比較すると見方が変わる。
 さらにさらに、著者は「半福祉・半就労」という考え方でホームレス支援にかかるコストをもっと減らし、かつホームレス当事者にも自立意欲を持ってもらえると提案しています。生活保護費月12万円から住宅扶助費4万円を切り離して住宅手当として支給する。当事者が働いて8万円の収入を得れば住宅手当の支援だけで生活保護費受給と同じ水準になる。つまり3分の1が福祉、3分の2が就労による生活。『ビッグイシュー』の販売なら月に500冊売れば8万円の収入になるという。

1ヵ月あたりのコスト ※著者による試算(著書より引用)
病院への入院 約50万円
施設への収容 約25万円(病院への入院の約半分)
生活保護費支給 約12万円(施設への収容の約半分)
住宅手当 約4万円(生活保護支給の約3分の1)

 さらにさらにさらに、住宅手当を使ってホームレスやワーキングプアの若者に空き家に住んでもらえば空き家の有効利用や地域活性化、若者支援などにもなると提案。社会問題化しているさまざまな分野の問題を、単体ではなく組み合わせて考えることによって一緒に解決して誰にとっても生きやすい社会にしていこうという考え方です。

 著者は日本各地のNPO支援センターの立ち上げ支援や国の「新しい公共」円卓会議の委員を務めるなど、NPOにも詳しいこともあってか、最後は、NPOや市民活動が中心になって、ホームレスに限らずさまざまな社会的弱者が社会から排除されず居場所や出番のある市民協働社会へと社会を変える力になってほしい、と締めくくる。
 最近、ソーシャル・ビジネスという言葉が出てきましたが、元々どんな仕事も社会のため、みんなを幸せにするためだったはず。それがやってるうちに欲が出てくるんでしょうね、人間って(笑)。自分に嘘つきながらもうけを追求する仕事じゃなくて、自分がやってて気持ちいい仕事でみんなも幸せになる仕事なら最高だよね〜。問題はそういう仕事でちゃんと食べていくのはむずかしいという現実。(有)ビッグイシューにしても10年続いてるけど経営は苦しいと書いてあるし。あったか相談村も今の活動から飛躍して何かできないかな〜と思ったこともあったけど、なにせ頭が固いし腰も重い。この本読んですご〜い発想力と行動力でおもしろいことやってくれる人、期待したいです。

ビッグイシュー日本(HPはこちら

蛇足:
この会社を母体として設立した認定NPO法人ビッグイシュー基金では、「路上脱出ガイド」を制作したりホームレス・サッカー・プロジェクトを実施したりしています。ビッグイシュー基金が日本での運営に関わり代表チームを送り出したホームレス・ワールドカップについての記事はこちら
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